3世代にも亘って、住みたいと思える、住みやすい家づくり。
日本では住まいの評価額(売ったらいくら?という金額のこと)は新築してから10~15年でほぼ「ゼロ」。つまり粗大ゴミとしての評価になってしまう。かたやアメリカでは過去50年以上に亘って住宅の価格は「年平均6.5%」の値上がりを見せているという事実があります。イギリスでは築50~60年以上経過した家を購入し、住まうことが人生のステータスと考えられています。
知っていましたか?家が粗大ゴミになる国と、財産になる国の違いがあることを、、、数十年の間に粗大ゴミとなるものを購入するのと、100年先まで社会資産ともなり得る家づくりをすることの差はあまりに大きいのです。
日本の住宅づくりはアメリカのそれよりも150年は遅れていると言われています。同じものを同じ価格で造れない日本の住宅。耐久性、住みやすさ、デザイン性、価格、、、それらのしわ寄せは消費者が負うことになってしまっています。
今から20数年前、アメリカから日本に本格導入された、2×4(ツーバイフォー)工法」と呼ばれる輸入住宅は極めて合理的で、耐久性があり、住みやすく、デザイン性にもすぐれ、日本の気候風土にもマッチした素晴らしいものでした。
でも、日本ではその工法が導入されるとき、寸法、材料、組み立て方、考え方を日本流に置き換えてしまったため、本来の2×4住宅(ツーバイフォー住宅)の特徴が活かされず、しかも、強度や耐久性、合理性、価格、環境問題など、消費者にとって不利益をこうむってしまう住宅になってしまいました。
私たちは本当に価値ある住宅づくりを目指して、日本では珍しい「技術移転」を行った会社です。日本の消費者がたくさんの不利益をこうむっている「なんちゃって輸入住宅」ではなく、本当に価値のある「本物の輸入住宅」の素晴らしさに出会う機会を、少しでも広げていかなければいけないと考えています。
100年後も資産価値の下がらない洗練されたデザイン住宅。
日本の住宅展示場は4~5年も経てば、解体され同じ住宅の姿は影も形もありません。
アメリカ、カナダにも住宅展示場はありますが、4~5年くらいで解体してしまうような展示場はどこにもなく、住宅はその「基本性能」さえしっかりしていれば50年や100年は持つために、解体をするということは、その建設業者の信用を失うことになります。そのため時々手を入れて「維持存続」させるのです。
既に100年住宅は当然のように考えられている海外の住宅先進国。
アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの住宅に対する考え方、価値観があります。
住宅の価値は大きく3つの要素で評価されています。
それは「デザイン」「機能」「性能」の3つです。
1)デザイン:姿、格好、色彩、装飾など
2)機能:使いやすさ
3)性能:耐久性や安全性
では、100年先も資産価値のある家とはどのようなものでしょう。
1つずつ見ていきます。
1)デザイン
デザインの良さはどうやって判断すれば良いのでしょう?
新築して20~30年経った家は、子供の代になると、「こんな家ダサくて住めない」ということになり、建て替えを余儀なくされてしまう事になります。
新築した時に斬新なデザインで、近所でも評判だった家が、どうして「ダサくて」住めない家になってしまうのでしょう。
日本ではローンを組むとき住宅を担保として貸付をします。
でも「建物の価値」は審査しません。
本人の年収に重点が置かれてローンを組みます。
結果、万が一のアクシデントでローンか返せなくなった時、金融機関はその家を売却してローン残金の返済に充てます。ところが、その家は資産価値として評価されていません。
だから売っても、二束三文にしかならず、首が回らなくなってしまうのです、、、
一方、海外ではローンを設定するとき、住宅の資産価値を評価します。
機能や性能とともに、デザイン性に最も重点を置いて金額が設定されます。
なぜなら、ローンか返せなくなったとき、その家を販売してもデザイン性が悪ければ、買い手がつかないからです。
なので、十数年後の家の資産価値(販売価格)までも予測してローンを組みます。
ではその時のデザインの判断基準はどんなものでしょう?
それは、過去数百年の文化の中で多くの人々に好まれ、社会的に認知された正統派、伝統派(クラシック・トラディショナル)なものに限るのです。
建築主が「こだわり」住宅という名のもとに、思いのたけをぶつけた住宅をデザインしても、販売という市場にかけたとき、金融機関はあまりにも大きなリスクを背負い込むことになります。
なので正統派、伝統派デザインの住宅にしか貸し付けをしないのです。
文化遺産や世界遺産として、人が残したいと思うような、優れたデザインの建物は、建築直後から経年変化とともに資産が上がっていくのに対して、デザインに普遍性のない住宅は、その瞬間から粗大ゴミに向かって老朽化していきます。
すぐれたデザインの住宅は、その家の前を行き来する人にも素敵な感動を与えることから、その街並みの資産ともなります。周辺の環境や街並みや風景にそぐわない奇抜なデザインは極力避けたほうが良いでしょう。
思いつきや、流行歌のようなデザインではなく、伝統的なクラシックデザインの住宅が資産価値の上がる住宅なのです。
2)機能
住宅の機能とは「使いやすさ」のことです。
これは個人差があり、また家族構成や生活スタイルによって変わります。
なので、絶対的なものとして考えるのではなく変化するものとして考えるべきものです。
大きな点でいえば部屋の間取りなども家族が多いときには個室が必要でも、子供が巣立って夫婦二人だけになったときに部屋数の多いことがかえって不便なこともあるでしょうし、ケガや病気の時に使いやすい手すりの高さや位置も健康になったら使いにくいなどということもあるのです。
更に流し台や家電製品などもどんどん新しいものが出てきます。
使いにくくなったり不便が生じたときには容易に交換できる仕組みを、あらかじめ設計段階で組み込んでおくことが必要なのです。
配線工事、配管工事、断熱工事や間取り、各種設備機器の移動や交換にいたるまで、本物の輸入2×4住宅(ツーバイフォー住宅)は建築後もかなりの「自由度」を持って変化させることができます。
一度設定したら増改築や模様替えがしにくかったり、できないものではなく、生活スタイルに合わせ自由度を持っていることが、資産価値の上がる家には重要な要素なんです。
3)性能
アメリカには今から100年以上も前に建てられた住宅が数多くありますが、建設当初は今のように断熱材や2重ガラスサッシなどはありませんでした。
ところが現在それらの建物の多くには断熱材が施工され2重ガラスサッシも取り付けられています。これは「リ・モデリング工事」によって性能が高められたことによるものです(ちなみにリフォームという言葉は日本の造語です)。
「リ・モデリング工事」とは単にデザインを変えるという事だけでなく、「デザイン」「機能」「性能」のすべてにわたって改修工事をすることを言います。
ちなみに海外の住宅先進国では、100年前の窓やドアの基本寸法が現在に至るまで継承されているので、たとえメーカーが異なっても、あるいは長年経ったものでも最小限の工事で取り換えをすることができます。
日本では販売する製品のシリーズや、メーカーによっても微妙に寸法が異なるために、築後数年経つと場合によっては製造中止や廃版になってしまっているケースが多々あります。
日本では2×4住宅(ツーバイフォー住宅)の構造のみならず、住宅を取り巻く周辺機器、特に窓やドアなどに至るまで、経年変化に対応するシステムがなく、各社各様の対応に任されているのが現状です。
本物の2×4住宅(ツーバイフォー住宅)は、その構造体の寸法から部材にいたるまで、過去から将来にむけてのことがシステムとして確立しているために、建築後の性能を向上させることもできます。
日本流2×4住宅(ツーバイフォー住宅)では、以上のことがほとんどできないか、困難なことになります。
性能にはもう一つ重要なことがあります。
それは性能の基準です。
定められた項目のみを試験してOKとする「表示性能」と、長い歴史と経験の中から耐久性や安全の確認をされてきた「仕様性能」という、2つの基準があります。
シックハウス問題を考えるとき、特定の試験をパスしたものが、他の部分で弊害があるということもあります。
性能も日進月歩で向上していますが、新工法、新材料、新建材を特定の性能のみを試験した「表示性能」を過信して、やみくもに導入するだけではなく、経験にもとづいた工法、経験値による材料選定もとても重要です。
つまり、100年住宅とは、ただ100年持つ家ではなく、100年の先まで誇りをもって住み続けたくなる住まいのことなのです。住宅を造る前から100年も先のことを考えて設計される家と、流行歌のように一過性の思いつきを取り入れ設計される家は、数年もしないうちにその違いが歴然としてきます。
時代を重ねるごとに「価値」の高まる住まいと、新築の瞬間から粗大ゴミへと向かって走り出す家とどちらがお買い得でしょう?
住宅が壊れるのは、地震や台風のせいばかりでなく、その思いつきの「デザイン」が流行遅れになって鼻につき、(陳腐化)、生活の変化に「機能」が対応できずに使いにくくなり、建て替えを余儀なくされて、壊してしまう事も多いのです。
「性能」は進化向上できる可能性を持っていること
「外観デザイン」はクラシックを基本に考え
「機能」はフレキシブルであること
これが資産価値を高めることのできる、本物の2×4住宅(ツーバイフォー住宅)の条件です。
100年住宅を実現すべく、私たちがたどり着いたのが、2×4(ツーバイフォー)住宅なんです。
ただ日本流の2×4住宅(ツーバイフォー住宅)は、このような考え方が導入されていないため世代ごとに住宅を造り変えることになります。
私たちは「本物の」価値ある輸入住宅(2×4(ツーバイフォー)住宅)を届けることが使命だと感じています。
目の前のお客様に寄り添って、モノではなく価値を提供する。
日本の住宅全般に対する考え方は2×4(ツーバイフォー)に限らず、性能こそ一番という考え方に偏りすぎた勘違いが多いように思います。
誇りを持って住める家、癒される家、愛着やなつかしさを感じられる家、子供の自立心が育ち、家族のコミュニケーションが自然に取れる家、、、家族がずっと安心して幸せに暮らせる家、それはきっと100年経っても壊すことがもったいないと思える家です。
住まいをつくると言えば、その構造とか性能とかに余りにも注意が行き過ぎて、本来住宅に求めるべきはずの「夢」とか「価値観」や「暮らし向き」のことが忘れられているように思えます。
安心してプランを作成するには、安心して任せられる設計士や建設業者が必要なことは言うまでもありませんが、全体から部分を考え、再度部分から全体を見直していくという作業が大事です。何よりも自分たちがどう暮らしたいのかということが不在では、良い住宅はできません。
住む人の考えや、こだわりのない、環境を考えない家づくりは「木を見て森を見ない」家づくりとなり、後々、後悔することになります。
私たちは常に
「あなたはお客様の住宅を建てようとするとき、大切な親兄弟や、愛する恋人のためにするような想いで、建設をすることができますか?」
と自問自答をしながら、お客様に寄り添った家づくりを心がけています。