1性能 ～2×4（ツーバイフォー）住宅～

2×4（ツーバイフォー）工法は、木造枠組壁工法の一つです。
木造枠組壁工法とは、柱や梁を組み合わせで作るのではなく、均一サイズの木材を壁・床・天井・屋根の部分に貼り合わせて作っていく工法です。6面ある箱状の空間をイメージすると良いでしょう。
アメリカやカナダでは約9割の木造住宅が2×4（ツーバイフォー）工法で、世界各国で取り入れられている方法です。極めて合理的で、耐久性があり、住みやすく、デザイン性にもすぐれ、日本の気候風土にもマッチした工法です。

ただ、日本でその工法が導入されるとき、寸法、材料、組み立て方、考え方を日本流に置き換えてしまったため、本来の２×４住宅（ツーバイフォー住宅）の特徴が活かされず、しかも、強度や耐久性、合理性、価格、環境問題など、消費者にとって不利益をこうむってしまう「日本流２×４住宅」になってしまっている現状があります。

私たちはそのような「なんちゃって輸入住宅」ではなく、日本では珍しい「技術移転」を行い、本当に価値のある「本物の輸入住宅」の素晴らしさに出会う機会を、少しでも広げていく取り組みをしています。

• 耐震性

  2×4（ツーバイフォー）工法は面を組み合わせて作成されるので、木材の接合部分の密接度が高くなります。地震の多い地域に向いています。
  木造軸組工法では職人の技量によっても変わってきてしまう仕上がりも、2×4（ツーバイフォー）工法では設定されたマニュアルや規定通りに面の配置を決めていけば良いので、容易に、均一に地震対策ができます。

• 耐火性

  気密性が高いので耐火性に優れている構造です。難燃性の断熱材や国際基準の石膏ボードの採用等により、建物自体が燃えにくい・空気の流れを遮断して燃え広がりを防止する効果があります。

• 耐風性

  各接合部分の強度が高いため、台風や風害による被害が多い地域に向いています。
  国産2×4と異なり床、壁、天井が一体構造となっている為に耐風性能もアップしています。

• 気密性

  精密なパネルを組み合わせて家を建てる工法のため、パネル間の隙間を小さくすることができます。
  そのため、一般的な在来工法より、気密性が高く換気や暖房・冷房をコントロールしやすくなります。

• 安全性

  創業当初から、健康に良い家は「当たり前」との想いのもと、シックハウス対策の取り組みもしています。
  弊社では無垢材や、「ミルクペイント」というバターを作るときに出る絞りカスが原料の塗料を提案しており、実際に多くの方がその資材を選ばれます。

2デザイン性

既に100年住宅は当然のように考えられている海外の住宅先進国アメリカ、カナダ、オーストラリアにおいて、住宅に対する考え方・価値観の大きな３つの要素のうちのひとつである「デザイン」。

海外ではローンを設定するとき、年収だけでなくその住宅の資産としての価値も評価します。機能や性能とともに、デザイン性に最も重点を置いて金額が設定されます。
なぜなら、ローンか返せなくなったとき、その家を販売してもデザイン性が悪ければ、買い手がつかないからです。
なので、十数年後の家の資産価値（販売価格）までも予測してローンを組みます。

その時のデザインの判断基準である「“過去数百年の文化の中で”多くの人々に好まれ、社会的に認知された正統派、伝統派（クラシック・トラディショナル）なもの」という考えを踏襲し、資産価値が長く続く家をつくりあげます。

3機能性

住宅の機能とは「使いやすさ」のことです。
これは個人差があり、また家族構成や生活スタイルによって変わります。
なので、絶対的なものとして考えるのではなく変化するものとして考えるべきものです。

使いにくくなったり不便が生じたときには容易に交換できる仕組みを、あらかじめ設計段階で組み込んでおくことが必要なのです。
配線工事、配管工事、断熱工事や間取り、各種設備機器の移動や交換にいたるまで、本物の輸入２×４住宅（ツーバイフォー住宅）は建築後もかなりの「自由度」を持って変化させることができます。資産価値を上げるためにも「生活スタイルに合わせ自由度を持っている」ことは重要な要素です。