輸入住宅には本物の2×4工法と日本流2×4工法があるのはご存知ですか?
以前インターネット上では輸入住宅は増改築やメンテナンスが難しいと囁かれていることをお話しました。
アメリカやヨーロッパでの住宅の寿命は100年以上です。当然この間にも、増改築やメンテナンスを行います。日本流の2×4(ツーバイフォー)住宅だから難しいと言われています。
皆様が2×4住宅について様々な誤解をしてしまう理由は、こういった日本流の2×4住宅が存在するからなのです。
日本で広まっている2×4(ツーバイフォー)工法は、本来の2×4住宅とは、似ても似つきません。壁で家の強度をもたせるという所は同じですが、その壁の造り方が違います。2×4住宅の要である壁の造り方が違うということは、2×4工法とは言えません。
大きく違うのが構造用合板の大きさや貼り方です。
本物は「大きい合板を横」に貼ります。日本流は「小さい合板を縦」に貼ります。
本来は、大きな構造用合板を貼ることによって継ぎはぎの少ない丈夫な壁を作ります。
更に構造用合板の貼り始める位置も違います。本物は基礎の上から貼り始めます。1枚目で基礎と1階部分を3枚目で1階と2階部分を構造用合板でつないでいきます。こうすることにより卵の殻のように一つの頑丈な外壁ができます。
日本流の場合は、積み木のように、1階と2階をそれぞれ金物でつないでいきます。
本来の2×4は、一体化された頑丈な家ができあがりますが、デメリットとして工場で組み立てる訳にもいきませんので、全て現場での手作業になります。
もちろんこの他にも色々とこだわって部分もあり、違いもたくさんあるのですが、どれも海外では普通に使われている方法です。日本流2×4住宅が例外なのです。
これらは、海外から2×4工法を導入する過程で、一部独自の解釈を行い本来のメリットが理解されないまま今日に至っています。
本物の2×4住宅を理解し熟知していれば、このような誤解は生まれなかったでしょう。
どうかこれから家を建てるあなたはこのような誤解をしないで下さい。