2×4住宅は性能だけでは語れない


近年は性能ばかりを全面に押し出しての販売合戦が目立ちます。

住宅において「性能」というときは、一般に「物理的耐久性と安全性」「化学的耐久性と安全性」を指します。またその「性能」も予め定められた項目のみを試験してOKとする「表示性能」といわれる性能と、長い歴史と経験の中から「耐久性」や「安全」の確認されてきた「仕様性能」という性能があります。最新の「技術」や「性能」についても、鋭意研鑽をしておりますが、安全の確認できないものについては、その採用を見合わせております。

特に最近では社会問題にもなっている「シックハウス」問題を考える時、今日、明日の最新の建築材料や工法の裏づけの取れないものは、新しいものは何でもいいものと過信をして、やみくもに飛びついてはいけないことを示唆しているのではと考えていますが、いかがでしょうか。

 

日本における住宅レベルは世界に比べて、どの位のところにあるのでしょうか?単に精度の高いものをつくることが技術であるとするならば、世界トップレベルであると私は思います。

しかし同じものが同じ価格で造れないという点で、日本は海外住宅先進国に比べ、残念ながら「世界最劣等国」かもしれません。

とはいえ現在では、建築に関する法律も整備されてきて「高断熱・高気密」という言葉をよく耳にするようになりましたが、本当の意味での「高断熱・高気密」住宅をつくれる建設業者はまだ少ないものの、20数年前のあの「ナミダタケ事件」の惨状に比べればまともになってきました。

どうのような建設業者でも、住宅の基礎は「鉄筋コンクリートべた基礎」は当たり前で、断熱工事についても、ことの重大さが認識される時代になってきました。しかし、残念なことに日本流2×4住宅に関して言えば、その性能を語る以前のところのレベルにしかありません。

バブル経済全盛期、私がみた奇妙な輸入住宅は、今住宅展示場を見てまわっても、解体されてその姿は影も形もありません。(通常日本の住宅展示場では約4年~5年で建て替えします。)

アメリカ、カナダにも住宅展示場はありますが、4年~5年位で解体してしまう展示場はどこにもなく、住宅はその「基本性能」さえしっかりしていれば50年や100年は持つために、解体をするということは、その建設業者の信用を失うことになります。そのため時々手入れをして「維持存続」させるのです。

近年日本では、法律や技術指針の改正で「品確法」や「次世代省エネ基準」という新しい制度ができましたが、海外同じ材料を使っても、同じものが出来ない、同じような価格で造れない、という疑問や矛盾は法律が改正になった今も置き去りにされたままです。