住まいには大きく分けて3つの効用があると言われています。順番からいくと
1.デザイン 姿、形、格好
2.機能 使いやすさ、便利さ等
3.性能 耐久性、安全性等
の3つがあり、各々が独自の物差しではかられて評価されるものでありますが全体としては密接にかかわりあってきます。
スーツケースを例にして説明します。
1.デザイン
この場合、スーツケースのデザインとはズバリ見た目のことであり、モダンであるとか、クラシックであるとか、または色がカラフルだったり、模様や取っ手に飾りがついているなどのことを指します。このスースケースを多くの人が気に入れば人気商品となり、人気が無ければ廃版となるかもしれません。特に人気が永年に亘って続けばベストセラー商品になったり、高級ブランドのようになることも考えられます。
2.機能(ファクション)
次に機能とは何のことかと言えば、スーツケースが使いやすいかどうか、便利なポケットがついているか、或いは車輪が従来の商品より扱いやすい等のことになります。
3.性能(パフォーマンス)
性能についていえば、このスーツケースはぶつけても壊れないか、濡れても金具が錆びたりしないか、永年使用しても耐久性にとんでいるか。更には環境や人体に有害な物質は使っていないか等の表現がなされます。
さて、この住まいの「三大効用」と言われる各項目もその物差しは別々のものでありながら、間接的に密接な関係性があることもお解り頂けるかと思います。
ここい箱があり、その形や色彩と長さ、重さとは全然別の物差しで計るしかないにも関わらず一つの箱として関連性を持っていることに似ています。
実はこの「三大効用」こそが住まいの価値を判断する重要な物差しとなるのです。