こんにちは!板東です。
2024年4月20日(土) 今日は、渋谷にある建売住宅の改装現場と、中目黒にある築85年という平屋の改装現場を見学しに行ってきました。
最近の建物の多くは、外壁をさらに覆い被せるように、「サイディング」という様々な模様や色彩のついた板を張り付けています。防火性能もあることから、多くの住宅で使用されているかと思います。
実は、これらの外壁とサイディングの間には、数cmの隙間を空けるための棒が縦状に何本も入っていて(胴縁(どうぶち)という)、外壁とサイディングの間が蒸れないように通気をする構造(通気層という)となっています。これは、物理現象で「煙突効果」といいます。キャンプファイヤーなどで焚き火をするときに、筒を口にくわえてフーと息を吹きかけた経験はないでしょうか?
また、口を使わずに、例えば新聞紙などを丸めて50~60cmくらいの長さの筒を作り、先端が燃えない程度に火種との距離をとり、煙突のように近づけると、吹くのとは反対に吸うことになり、同様に火種は火力を増すことが知られています。 吹いたり吸ったりする器具を「鞴(ふいご)」といいますが、その昔、鍛冶屋職人が使っていました。
最近まで、外壁とサイディングの間には、常に新鮮な空気が流通していると考えられていましたが、この空気の流通状態を計測したところ、ほとんど空気が移動していないことが分かってきました。
また、前述した焚き火のように、火種とその周囲の空間に温度差があるような場合には、自然発生的な煙突効果現象が起きることが分かってきたのです。
そこで、家を取り囲む4面の外周壁に小さな換気扇をいくつも取り付けて、部屋の空気を屋外に排出するのではなく、外壁とサイディングの間にある通気層に放出し、この空気を最終的に屋根の先端から屋外に出します。こうすると、家全体が空気の断熱材(エア断)に囲まれているようになり、換気扇の消費電力よりも夏冬に使うエアコンの電気料金の方が安くなることが分かり、一部の愛好家の間では、新築に限らずリノベーションの時にも導入する方が多いようです。
エア断工法は、「負圧の家」とも呼ばれています。
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