本物の輸入住宅


失敗事例7

洋風住宅、日本流輸入住宅の落とし穴

 

ただ輸入した材料を使用しているから輸入住宅であるとの「誤解」が消費者のみならず、建設業者の間にも未だにあります。

正確にいうと「誤解」ではなく「知らない」と言ったほうが正解でしょうか。

輸入住宅っていうのは、渡米して、単に「輸入してきた材料を使ったから輸入住宅だ」とか、「2インチ×4インチのサイズの材木で使っているから2×4(ツーバイフォー)住宅だ」っていうのが、日本で言われているものです。

本来持つ合理性だとか経済性とか、そういったものをまるっきり学ばないまま、日本流に替えちゃっているのが現実なんですね。

例えば、図面の書き方ひとつとっても間違っている会社があります。日本流の図面は寸法表示が多く間違えが多いのです。また構造用合板の張り方を間違っている会社もいます。

 

それが、現在の日本の2×4(ツーバイフォー)住宅になってしまっているので、残念なことに消費者にとっていいことが、ほとんど一つもないんです。

 

 

輸入住宅の本物と本物風の違いとは

本物と本物風の違いっていうのは、本当の現地から持ってきた手法を使っているかどうかということなんですね。

輸入住宅っていうのも、アメリカ、カナダ、フランスとかの住宅を日本に建てていますけど、実は、海外の住宅は似て非なるものになっています。

2×4(ツーバイフォー)住宅は、本物は理由があって、合理性があって、2×4(ツーバイフォー)なわけです。その背景というのを分からずに、形だけ真似てしまっているので、消費者にとって良いものが提供できていないんです。

これは仕方ないところがあって、本物の2×4(ツーバイフォー)について合理性やどういった理由があって使っているのか?

悪気はないんだけど、住宅展示場の担当者も、そんなことは教わったことがないので説明できませんし、設計士も受験科目に入っていないので説明できないわけです。

日本の2×4(ツーバイフォー)はどこか違っているんだということに気付いてほしいと思います。