家が粗大ごみになる?


失敗事例

新築の瞬間から粗大ごみに向かう家

住まいの評価額は新築してから10年~15年くらいでほぼ「ゼロ」にな

ります。みんな中古の家より、新築の家に住みたいわけです。つまり住宅は、たった数年で、買い手のつかない「粗大ごみ」としての評価になってしまうんですね。

でもこれって実は、、、日本に限った話なのを知っていましたか?海外では長く住み継がれた家こそ、「長いのには理由があるからだ」と、より価値が上がるんです。

 

家の価値を下げる一番の理由

実は、一番の原因は、「流行のデザイン」です。流行はその時代によって変わります。

洋服も昔流行したデザインは魅力ないですよね。これは家も同じなんです。

今、人気の家を何十年かあとに見て魅力を感じるでしょうか?一過性のデザインは、新築時は華やかでも数年のうちに流行遅れになります。デザインが陳腐化してしまい、資産としての価値が「ゼロ」になってしまいます。

 

価値の下がらないデザインとは?

良いデザインとはなにか?海外では、それは、個人のセンスで測るものではなく、長く残っているもの。つまり社会が認知したものを、優れた基本デザインと考えるのです。

価値のある住まいつくりには、まず、その基本デザイン取り入れる。そして、しっかりした構造体。さらに住む人が時代や生活の変化に応じて改装や補修をしていく。これで住宅の資産として価値は持続します。

じつは「機能」や「性能」は、その優れたデザインを実現し、住みやすくし、安全性や耐久性を更に高める為の手段なんです。

価格には2つ考え方があります。1つは今作ったらいくらで建てられるか?もう1つは、いくらで売れるか?建物は単に古くなるから資産価値が下がるものではありません。世代を超えて住み続けられる「百年住宅」を実現するには、「いくらで売れるか?」を重視し、時の流れとともに味が出るデザインが不可欠です。デザインを無視した住宅は建築にかかる費用が高額でも、売る時に高価格で売買されないのです。簡単にいうと年月が経過するほど、価格が下がる運命を背負うということです。

 

百年先に価値ある家づくり

優れたデザインを実現した住まいは、100年前の建物でも、価値を失いません。建て主の愛情と愛着で光彩を放ち続け、現在の価値に置き換えられます。つまり、今つくったら幾ら?と金額換算され価値が決まるのです。建築当時にしか無い材料や職人技が施されていれば、価値は当然高くなります。

優れた住宅とは、時間の経過と共に深い味わいを醸し出し、ますます資産価値も高まっていく住まい。つまり100年住宅とは、ただ「100年もつ家」でなく「100年先までも誇りを持って住み続けたくなる”住まい」のことなのです。