失敗事例
「私たちではお付き合いできませんね」と言われた、、、
日本の住宅業界では「家なんて、所詮ただの箱です」という考え方がとても多いです。住宅会社にとって、家は「商品の1つ」でしかないのです。でも、それって違うと思いませんか?
ある住宅会社の営業マンから言われた一言
とあるお客さにこんなことがあったそうです・・・
「見積もりについて営業に連絡をすると「プロなので、私たちなりに適切なアドバイスをしています。もしかして怒っていますか?」と言われました。次の電話で「そんなこと言われるのなら、私たちではお付き合いできませんね、手を引かせてもらいます。」と電話を切られました」・・・営業の態度に驚き、関わるのをやめたそうです。
私たちの失敗
これはこの会社が、お客さまのためでなく、住宅会社の都合で家を建てている結果だと思っています。
私たちは、アメリカ現地に学び、日本と海外を行き来して、工務店単独では前例がほぼない「技術移転」をしました。すると、400社以上が当社に研修で来たり、価値を届けようと講演や執筆もしました。でも業者都合の壁は厚く、想いはなかなか伝わりませんでした。価値提供の信念を貫くことは大変なことだったんです。
だったら「自社で価値提供を広めていこう」と方向転換し、事業も軌道に乗りました。そして営業マンも増やしました。が、、、これもうまくいきませんでした。実は、技術だけではなく背景、歴史、文化、考え方を押さえ、きちんと技術移転をしようとすると、他の住宅会社の営業マンと同じくらいの知識や姿勢では、ぜんぜん対応できなかったんです。
一組一組のお客さまと向き合うために
だから今は、私(板東)、自らがすべての現場に関わっています。
家づくりでは、疑問や気持ちの変化は当たり前なので、プランを決めた後も相談に乗っています。プラン提示を見積もりのために作り、要望とは、少し違うものを出すことがあります。あとで融通が利く幅を持たせるためです。図面ができたら仕事は終わり。工事が始まったらあとは待つだけという事ではないからです。家づくりの終わりまで、二人三脚でお客さまと関わっています。
これは他の会社では実行するのが難しいようです。私たちも年間棟数を絞ったり、お客さまにも、時間をかけることや来社での打合せに協力してもらうことで実現させています。