今回は「ウッド・ショック」というお話をします。
世界中が「コロナ渦」になって、住宅産業を取り巻く環境も様変わりしました。
世界中の殆どの個人住宅は「木造が主流」です。
そんな折、景気の後退と共に住宅の着工頭数も減少し、材木を切り出す山やそれを製材する、いわゆる農林業も生産の縮小を余儀なくされました。
ところがここ最近になって、ワクチンの普及などからの安心感も手伝って、にわかに住宅の需要が増えてきました。
農林業や製材業は、急に増え始めた需要に対処しきれずに大わらわしています。
製材の殆どを海外に頼っている我が国では、海外の自国で消費する資材の確保が優先されている為に入手が困難になってきました。
当社にもその「波」は本年春先頃からジワジワと訪れ、今日に至っております。
この材木不足の現象、「波」のことは通称「ウッド・ショック」と呼ばれています。最近はニュースにもなっています。輸入材木で37%値上がっていて、それに伴い国内材木も30%~40%ほど値上がりしています。
このウッドショックは年内いっぱい続くと言われていて、来年以降も価格がもとに戻るかは不明な状況です。
このことは、納期が中々定まらないだけではなくて、納入する価格も定まらないということで、現場では大変混乱をしています。
昨年の冬頃は、「クッキングヒーター」「エコキュート」などの電子回路の一部を中国で生産していた為に、これも「コロナ」の影響で大幅に納期が遅れるという事件がありました。
思えば、この30年位を振り返っただけでも、資材の高騰や、台風、地震などの影響で外壁に張る「サイディング」が神隠しに遭ったかのように国内から消えてしまったり、断熱材が手に入らない事件や、タイルの納期が間に合わない事件がありました。
材木においても、海外の大規模な山火事や、人件費の高騰などで入手が困難な時がありました。
現在日本で施工されている住宅に使う材木の殆どは海外からの輸入です。
「オイルショック」という言葉を耳にした方も多くいるかと思いますが、
「ウッド・ショック」という聞き慣れない言葉から、日常を取り巻く様々な部材の大多数は海外に依存していることを今一度考えてみませんか?
又、現在住宅を検討中の方も、当社に限らず、全ての建築会社はこの「ウッド・ショック」の影響を受け納期の遅延や価格が高騰を避けられません。
何処の建築会社で施工されるにせよ、早め早めの計画をお進めします。
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