デザインとファッション


日本では3.11の地震の例を見るまでも無く、災害等が起こる度に更に「丈夫に安全に」と「建築基準法」や、それに関する基準が改正されてきました。

更に、エネルギーの多くを輸入に頼っている我が国では、近年「太陽光発電」に代表されるように自給を推進しており、更に住宅自体もより少ないエネルギーで効率よく稼働するようにと、省エネ仕様のタイプが推奨されるようになってきました。

これらのことを「性能」といいます。

ではこれらの「性能」が満たされれば「良い住宅」「良い住まい」と呼べるのでしょうか?

よく「日本人は熱しやすく冷めやすい」と言われますが、この「性能」ばかりを過大評価してしまうと「南極基地」のような建物になってしまいます。

建物は「使用目的」によって「デザイン」「性能」「機能」を使い分けることが大切です。

日本では「住宅展示場」に見られるようにその時々の流行(トレンド)に乗ったスタイル(ファッション)をデザインと勘違いしているところから間違いが始まっています。

世界中の住宅先進国と言われる国々では、住宅に於ける最も重要な要素を「デザイン」においていて、日本のように「ファッション」と「デザイン」を混同している国は類例がありません。

世界の国々では住宅を「資産価値」としても考えている観点から、飽きの来ない、いつまでも住んでいたいと思えるような「姿・形(デザイン)」を表現したものが望まれます。

自分でお金を出すのだから「好き勝手」させてくれ、と言う理屈は通らないのです。なぜなら「作家・ヘミングウェイ」が「家は街の財産でもある」と言っているようにその町並みや景観を崩してしまうような住宅は自分のみならず、街並み全体の価値を下げてしまうからです。

もっとも、誰も住んでいないような山の中や原生林の中で「ポツンと一軒家」状態ならば話は別ですが…

「飽きの来ない、いつまでも住み続けたい」と思える家、数十年、数百年の歴史を感じさせる街並み、それこそが資産価値です。

海外で観光旅行と言えば、その一つに「街並み観光」というものがあります

日本で言えば京都の町並みを歩くようなものですがそれらが至る所にあり、感動するような景観、街並みが有る地区では地価も高く住宅も高額で売買されています。

1980年代、日本で本格的に取り込まれた輸入住宅は、その住宅に日本とは異なる文化性の高さを感じ、大きな話題となりました。

しかし、「デザインのつまみ食いをしただけの輸入住宅」が多く出回りそれを見に来た海外の人達からは「日本にしか無い輸入住宅」と揶揄(やゆ・ひやか)され、いつしかブームは去って行きました。

その「デザイン」「技術」「文化」「思想」などについて深く思索し実践した住宅会社が日本に何件有ったでしょうか?過去30数年間に数千の「自称輸入住宅会社」の方達に会ってきましたが、全国で本物を造れる建築会社は数件も無いでしょう。

「輸入住宅」とは「輸入した建材」を使っているかどうかでは無く、輸入住宅の設計思想、技術を保って実践しているか否かと言うことです。

昨今の日本の住宅には多かれ少なかれ輸入建材が使われています。もし「輸入建材」が使われているのが輸入住宅であれば国内の住宅は殆どが輸入住宅になってしまいます。

日本では事情があって住まいを売却するとき、購入価格の数分の一以下になってしまうことはざらにありますが、海外では例え建売住宅でも購入時の何倍何十倍になることは常識です。

まだしばらく行動範囲が狭められます。こんな時期だから「住まいの価値」について「本物の輸入住宅」について考えてみませんか?

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