高級住宅に定義ってなんのこと?


高級住宅という言葉を耳にすることがあると思いますが、高級住宅には共通の定義があるのです。

それは高価な材料、資材をつかって、腕の良い職人が手間ひまかけてつくった住宅のことです。もう少し詳しく説明します。

・高価な材料、資材とはお金をたくさん出さないと購入することの出来ない材料、資材のことです。

・腕の良い職人とは長い時間と経費と経験を積んで、住宅建設に関わる様々な工事をすることの出来る技能を持った専門職のことです。

・手間とは専門職を使う為の人件費、つまり手間賃を払わないと雇えないということで、高度な技術や技能を持った職人ほど、高額な手間賃を払わないと雇えないということです。

・ひまとは、することがないということではなく、時間のことです。

 

幾ら高価な材料を使っても、専門的な技術や技能が無くては、きちんとしたものをつくることは出来ません。まして、凝った住宅ともなければその職人を使っても長い時間をかけなければ造り上げることが出来ないために高級住宅と呼ばれるのです。

 

高級住宅を低価格でつくる為のヒント

まず高価な材料をいかに安価で仕入れるかということになりますが、これには大量仕入れや、いかに中間業者を入れずに直接メーカーから仕入れることや、必要なときに必要な部材が効率よく現場に届けられる仕組み等の工夫が必要になってきます。

大量に仕入れるから安く住宅がつくれるとの宣伝広告を目にすることがありますが、住宅の価格を構成する要素の内、材料となる材木や屋根、瓦、或いは流し台やお風呂、コンセント等の資材が全般に占める比率は全体の35~45%くらいです。

これを大量に仕入れて価格を20~30%下げたとしても、住宅の価格全体が20%も30%も下がるというわけではないのです。

それよりも、高価な材料を無駄なく使うほうがもっと重要です。材料に無駄が出るということは、折角高価な材料を使用しても、その材料の一部がごみとなって捨てられてしまうことになります。もちろんその材料代もごみ代もお客様の懐からでていきます。

こういう工事が行われてしまうのは、2×4工法の理解が出来ていないことや、材料の特性や基本となる寸法等への無知によるものです。

例え高価な材料を使用したとしても、仕入れる材料の量を見極めて無駄なく使うことによって経費を軽減することが出来るのです。